個人事業をしていると、会社が社長個人から
借り入れをするのは珍しいことではありません。
しかし、役員借入金に対して、
利息を支払っている会社は少ないです。
給料日までお金が持たない場合に、
よく小さな会社でやるのが給料の前借ですが、
これをやりますと次の給料日にしわ寄せが来てしまい、
また借りなければならなくなってしまいます。
これをしないでどうにかする方法はないものかと、
色々考えた場合には、社長個人から借り入れるのが良いです。
しかしながらこの手は何度も使える手ではないので、
ここぞと言う時ですしそれ相応の理由がないとしない方が良いです。
社員として人間性をはかられる場合に、
お金と時間と異性にだらしないのは嫌われますし信用されないからです。
安いお給料をもらいやりくりしていたが、
のっぴきならない事情で社長にしか頼めなかったのでと言う、
大義名分の上に行わなければ、ただただご自分のお株を
下げてしまうだけになってしまいますので、それだけは避けた方が良いでしょう。
さて、金融会社や信販会社などのその道の業者から借りるのとは違いますが、
知り合いでも親しい中でも利息は支払った方が良いです。
利息と言ってしまいますと、何やら営業めいてしまいますが、
困った時に助けて頂いたささやかな気持ちばかりのお礼と言う様な解釈で良いです。
そう考えると、仮に5万円借りたとすれば1割の半分くらいで妥当かと考えます。
ですからこの場合は2500円ですが、500円は切り上げて3000円となります。
これが10万円借りたのであれば、お礼金は5000円となるわけです。
相手によっては受け取らない場合もありますが、あくまでお礼ですのでその旨を伝えましょう。
たしかに、会社が無利息で社長個人から借り入れをしたとしても、問題はありません。
ですが、会社が社長からの借入金に対して利息を支払えば、
会社は、その支払利息を経費として計上することができるのです。