会社をつくると税金面や信用面でメリットはありますが、
逆に当然デメリットもあります。
会社を作るデメリットは書類の煩雑さ、コスト、税金の3つです。
まず、会社を設立するには様々な届出書を提出する必要があります。
・個人事業の開廃業等届出書
・法人設立届出書
・青色申告の承認申請書
・給与支払事務所等の開設届出書
などなど、10種類ほどはあります。
特に開業後のバタバタしている時期ですと、書類を出し忘れてしまことも多いでしょう。
会社設立にかかるお金
まず役所に払うお金ですが、株式会社を設立するには、
定款認証手数料だとか、印紙代とか、登録免許税などを払う必要があります。
これら法定費用には約24万円かかります。
それ以外に会社の実印を作ったり、印鑑証明書を作る必要もあるでしょう。
さらに会社の設立を専門家に頼んだ場合は、その報酬も必要になります。
司法書士への報酬の相場は1回につき5万~10万円程度です。
つまり、会社設立には最低でも30万円はかかると考えておきましょう。
それに会社をつくると、個人のときよりも事務負担が増えます。
事務処理の多くは複雑なので、税理士や公認会計士、社労士といった
専門家に依頼することも増えてくるでしょう。
それらのコストも考えておく必要があります。
最後に、会社を廃業する時にもお金がかかります。
会社の清算手続きというものをしなければならなくて、
これを登記するだけで約4万円ほど必要になります。
手続きを司法書士に依頼した場合、トータルで10~20万円ほどかかるでしょう。
赤字でも税金がかかってくる
法人にした場合、赤字でも法人市民税・県民税等の均等割りで、
最低7万円程度の支払い義務があります。
また、法人は、社会保険の強制適用事務所に当てはまるため、
社会保険に必ず加入する義務が発生します。
法人化することによって、税金が累進課税ではなくなりますが、
どちらにせよ、利益が1000万を超えるようになってからが、
法人化にするかどうかを考えるラインだと言えます。
一度法人を作ってしまうと、簡単にそれを無くすことはできませんので、
会社設立については慎重に考えるようにしてください。