経費というものは売上を上げるために使う物であり、
個人であっても会社であっても、基本的な考え方には違いはありません。
「事業に関連するお金」であれば、基本的に全て経費にすることができます。
それでも、経費にして良いか迷う物というのが存在するのも事実。
経費か経費でないかの別れ道は、仕事をする上で、
「どうしても必要だ」と自信を持って言い切れるかどうかがポイントになります。
例えば、漫画家であれば、漫画を買った場合でも、仮に個人的な趣味があったとしても、
「自分は漫画家で、漫画の参考にするので、資料のために購入した。」
といった理由付けが堂々とできるのであれば、経費として認められることもあります。
同様に、映画監督であれば、「DVD」を経費で落とすこともできるでしょう。
何が娯楽で、何が娯楽でないかというのは、全員同じではないということです。
スーツのクリーニング代は、「企業の社長とお会いする時にだらしない格好をしないため」
プライベートな外食でも、10回に1回程度であれば、「情報集数のため」として、
経費にしてもいいかもしれません。
このストーリーが事実であればあるほど経費にしやすいです。
こうした会社が業務を行なう上で必須の支出以外にも、
さらに今後の事業において、支出しておいた方がいいと思われることも含まれます。
例えば、現在は取引はないけれど、接待交際をすることで、
今後取引発生の可能性がある場合などは、接待交際費として経費に計上することが可能です。
ちなみに、接待交際費であれば、領収書の裏に、
どの取引先を接待したのかメモしておくと後々の役に立つでしょう。
その経費が必要かどうかという明確な線引き・基準というものはありません。
税務署員に、「この経費は認められません」といわれると、
つい、それが正しいことのように感じられてしまいますが、
本来、申告書とういのは原則として、申告したものが認められるようになっているのです。
税務署が、明らかな誤りを見つけたときに限って、修正することができるのです。
税務署という所は、相手の顔色をうかがいながら仕事をしています。
相手の押しが強ければ、税務署員の方が折れてしまうこともあります。
また逆に、相手が大人しい人だと判断すれば、強引に税金を取ろうとしてきます。
ですから、税務署には舐められてはいけません。
しかし、何事も度が肝心で、何でもかんでも雑費や交際費として計上していると、
その数字が目立ってしまい、そこを不審に思われることがありますので注意しましょう。