書面貼付制度とは、税理士が専門家の立場にたって、
顧問先の申告書の作成において、どの程度まで内容に関わって、
どのように調整したものであるかを積極的に明らかにする制度です。
これによって、より正確な申告書を作成することができ、
税務行政の円滑化と簡略化を図ろうとする趣旨から設けられました。
当然、税理士がきちんとチェックすることはもちろん、
会社との信頼関係がなければ、書面貼付を作成することはできません。
書面貼付の最大のメリットは、「税務調査が基本的に無くなる」ということです。
たとえ調査に入られたとしても、調査自体が簡略化されるため
日常業務に支障が出にくくなります。
書面貼付している会社に対して税務調査が実施される場合には、
まず書面を作成した税理士に連絡をとって意見を聴く事になっているからです。
そこで税理士がうまく対応してくれれば、税務調査に移行することはありません。